2020年の東京オリンピック・パラリンピックで、宿泊施設の不足が懸念されることから、政府は大型のクルーズ船をホテル代わりに活用しようと、東京、千葉、神奈川の5か所のふ頭を停泊地として検討することになりました。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックでは、国内外からおよそ1000万人が訪れると想定され、既存のホテルや旅館では受け入れきれないことが懸念されています。
これを受けて政府は5日、関係省庁による会議を開き、大型のクルーズ船を宿泊施設として活用する「ホテルシップ」構想について制度案の概要を示しました。
それによりますと、クルーズ船が停泊する港として、東京 江東区の15号地木材ふ頭、神奈川県川崎市の東扇島地区、横浜市の山下ふ頭と本牧ふ頭、それに千葉県木更津市の南部地区の5つのふ頭の利用を検討するとしています。
そして、オリンピックやパラリンピックの期間中、これらのふ頭に大型のクルーズ船をホテル代わりに停泊させることができるよう、今後、ふ頭を管理する自治体が船の運航会社などと協議していくということです。
政府は新年度・平成30年度中に、手続きなどを盛り込んだガイドラインをまとめるほか、必要な制度改正も進め、早ければ来年のラグビーワールドカップ日本大会で「ホテルシップ」を活用できるよう調整を急ぐことにしています。
-- NHK NEWS WEB