日本郵便は、ドライバーの人手不足に対応するため、郵便物などの配送に自動運転の車を利用する実験を進め、2020年をめどに実用化を目指すと発表しました。
発表によりますと日本郵便は、今月12日から5日間、郵便物や宅配便の「ゆうパック」の配送に自動運転の車を利用するための実験を行います。
実験は東京の本社ビルにある「千代田霞が関郵便局」から「西新橋郵便局」を経由し、この2つの郵便局に集まったと想定した郵便物などを、地域の中核的な配送拠点にあたる「銀座郵便局」に運び込むおよそ2キロの行程で行われます。
今回の実験ではドライバーがハンドルから手を離した状態でも走行できる「レベル3」と呼ばれる技術を使います。
日本郵便では各地の郵便局にある郵便物などを地域の中核的な配送拠点に当たる「集配局」に運ぶルートに自動運転の車を導入したい考えで、2020年をめどに実用化を目指すとしています。
日本郵便の丸田俊也調達部長は「自動運転は労働力不足に対応する新しい技術と考えている。今回の実験を通じてまずは郵便局間の荷物の移動を行えるようにしたい」と話しています。
ドライバー不足が深刻な物流業界では、「ヤマト運輸」もIT大手の「ディー・エヌ・エー」と共同で自動運転の導入に向けた実験を行うなど、各社とも対応を急いでいます。
-- NHK NEWS WEB