週明けの5日のアジアの株式市場は、アメリカのトランプ大統領が発動する意向を示した鉄鋼製品などへの異例の輸入制限措置への懸念から売り注文が広がり、香港など各地の市場で株価は値下がりしました。
週明けの5日のアジアの株式市場は、トランプ大統領が鉄鋼製品などへの異例の輸入制限措置を発動する意向を示したことをきっかけに貿易摩擦が激しくなれば、世界経済に悪影響を及ぼしかねないという懸念から各地の市場で売り注文が広がる展開となりました。
代表的な株価指数の終値は、先週末と比べて、ベトナムでおよそ2.4%、香港でおよそ2.2%、シンガポールと韓国でおよそ1.1%といずれも下落しました。また、オーストラリアもおよそ0.6%の値下がりとなりました。
市場関係者は「トランプ政権の保護主義的な政策は、輸出への依存度が高いアジアの国々には無視できない重要な問題で、アメリカと中国などとの間で貿易摩擦が深刻化することへの不安感が広がった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB