大手鉄鋼メーカー「神戸製鋼所」のデータ改ざん問題で、資源エネルギー庁は、放射性廃棄物の処分に関する国の研究開発事業で、神戸製鋼の子会社がデータの改ざんを行っていたことが明らかになったとして、会社を厳重注意しました。
データの改ざんが明らかになったのは、原子力発電所から出る放射性廃棄物の処分に関する国の研究開発事業です。
この事業は、放射性廃棄物を閉じ込めるチタン製容器の腐食の進み方などを調べるもので、経済産業省の資源エネルギー庁によりますと、一部の試験を担当していた神戸製鋼の子会社「コベルコ科研」がデータの改ざんを行っていました。試験をしていないにもかかわらず、数値が記入されていたケースもあったということです。
このため、資源エネルギー庁は5日、神戸製鋼に対し、厳重注意しました。今回のデータ改ざんによる安全性の問題はないということですが、資源エネルギー庁は改ざんが確認されたデータについて、今後、修正したり再試験を行ったりするとしています。
-- NHK NEWS WEB