全国的に保育士不足が深刻化する中、さまざまな設備をインターネットにつなげる「IoT」と呼ばれる技術を活用して保育士の業務負担を軽くしようという実証実験が、福岡市で始まることになり、説明会が行われました。
この実証実験は、保育士不足が深刻化する中、最新のIoT技術を活用し保育士の負担を軽くしようと、福岡市が大学や民間企業とともに行います。
実証実験が行われる福岡市城南区の「きりん保育園」で7日、説明会が開かれました。
実験では、昼寝する乳幼児の衣服などにシール状のセンサーを貼り付け、呼吸の状態や、窒息しやすい「うつぶせ寝」の体勢になっていないかを検知し、異常があれば、保育室に設置された端末がアラーム音を出して知らせます。
また、呼吸の状況が保育士の記録するデータに自動的に反映されるため、業務の負担軽減につながるということです。
実験は、来月末から来年3月末まで10人の0歳児を対象に行われます。
きりん保育園の友枝光史郎副施設長は「最新技術を活用することで業務を効率化するとともに、より安全な保育ができるようになる。保育士の精神的な負担軽減にもつながると思う」と話していました。
-- NHK NEWS WEB