若者の街、東京・渋谷の再開発を手がける東急グループは、現在建て替え工事を進めている複合ビルの「東急プラザ渋谷」について、資産運用の相談ができる金融機関など、比較的高い年齢層を意識したテナントを重点的に集める方針を打ち出しました。
それによりますと、来年秋に完成予定の新しい「東急プラザ渋谷」は、地上18階、地下4階の複合ビルとなり、商業施設やオフィスフロアのほかバスターミナルも設けられます。
渋谷は、若者の街として知られますが、建て替え後のビルは、比較的高い年齢層をターゲットとして、テナントには資産運用の相談ができる金融機関のほか、ジムやスポーツ用品店のような健康に関連した施設や店舗を重点的に募集するということです。
東急不動産の林永子グループリーダーは「渋谷は若者のイメージが強いが、近くには住宅街もあり、さまざまな人が訪れる。ある程度年を重ねた大人にも楽しんでもらえる場所にしたい」と話しています。
7日は、渋谷駅東口の地下に新たに設けられる「地下広場」の工事の様子も公開されました。地下の掘削は、ほぼ終わりおよそ1600平方メートルに及ぶ広い空間が整備されています。
再開発が盛んな渋谷駅の周辺では、複数の高層ビルの建設が予定されているほかIT大手のグーグルが、日本法人のオフィスを移転させるなど、大手企業の誘致も進んでいます。
-- NHK NEWS WEB