東京の地下鉄日比谷線で脱線した列車が対向列車と衝突し、乗客5人が死亡64人がけがをした事故から8日で18年となり、東京メトロの社長らが慰霊碑の前で犠牲者の冥福を祈り安全運行を誓いました。
平成12年3月8日、当時の営団地下鉄日比谷線の中目黒駅付近で、脱線した列車が対向列車と衝突し、乗客5人が死亡64人がけがをしました。
事故から18年の8日、遺族や被害者などが東京・目黒区の事故現場近くに建てられた慰霊碑に花を手向けて犠牲者を追悼しました。
また東京メトロの山村明義社長も訪れ、事故が起きた午前9時1分に慰霊碑の前で黙とうし、安全運行を誓っていました。
東京メトロによりますと、事故当時、17か所に設置されていた脱線防止ガードを451か所に増やしたほか、およそ1万人の全社員を対象に事故の教訓を学ぶ研修を行っているということです。
山村社長は「この場に来ると改めて69人もの人やその家族などの人生を狂わせてしまったと深く感じる。二度と事故を起こさないよう安全確保に取り組む」と話していました。
事故で足の骨を折る大けがをした会社員の依戸裕之さんは「最近でも新幹線の台車の亀裂など一歩間違えれば事故につながることが起きているが、鉄道会社などは利益第一ではなく、安全第一で取り組んでほしい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB