流通大手の「セブン&アイ・ホールディングス」は、首都圏の私鉄「小田急電鉄」と業務提携することで基本合意し、駅構内へのコンビニの出店を加速することになりました。
これは8日、両社が記者会見して明らかにしたものです。
具体的には、小田急の駅の構内にある売店やコンビニおよそ100店舗を、今後2年間かけて「セブンーイレブン」に切り替えます。
セブン&アイ側としては、駅構内の店舗は通勤や通学などの利用客が多く、新たな出店先として確実に収益が見込めるメリットが期待できる一方、小田急側としてもコンビニ最大手と組むことでサービスの強化につなげたい狙いがあります。
記者会見で、セブン&アイ・ホールディングスの井阪隆一社長は「駅は日本人にとって欠くことのできない場所で、われわれの店舗で買い物をしてもらえるチャンスをいただけた。今後、駅のコンビニでは、ネット通販で購入した商品を受け取るニーズなどさまざまなチャンスが考えられる」と述べました。
また、小田急電鉄の星野晃司社長は「今回の提携は、駅や沿線の魅力をさらに高めていくのが目的だ。成果をしっかり出し、セブン&アイとは、さらなる協力についても協議や研究をしていきたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB