9年前、北海道の大雪山系のトムラウシ山で、登山ツアーのグループが遭難して8人が死亡した事故で、釧路地方検察庁は、業務上過失致死傷の疑いで書類送検されていた山岳ガイド3人と、ツアーを企画した旅行会社の元社長の合わせて4人について、全員を不起訴にしました。
9年前の平成21年7月、北海道大雪山系のトムラウシ山で、東京の旅行会社の登山ツアーに参加した中高年の登山客など18人が悪天候のため遭難し、ツアーリーダーの山岳ガイド1人を含む男女8人が低体温症で死亡しました。
警察は、天候の悪化が予想されたのに登山を強行したことが事故につながったなどとして、死亡したツアーリーダーなど山岳ガイド3人と、旅行会社の50代の元社長の合わせて4人を、去年12月に業務上過失致死傷の疑いで書類送検しました。
これを受けて釧路地方検察庁は、ツアーを中止するかどうかを最終的に判断する責任はツアーリーダーにあったとしたうえで、同行していたガイド2人と元社長について、起訴するだけの証拠がないとして不起訴としました。ツアーリーダーは死亡しているため、不起訴となりました。
-- NHK NEWS WEB