9日のニューヨーク株式市場は、アメリカの先月の雇用統計で農業分野以外の就業者数が大きく伸びた一方、金利の急上昇につながるとして投資家が警戒していた時給の平均が市場の予想を下回ったことから買い注文が膨らみ、ダウ平均株価は440ドル値上がりしました。
9日のニューヨーク株式市場は、アメリカの先月の雇用統計で農業分野以外の就業者数が市場の予想を大きく上回って伸びたことや、先月上旬、長期金利が上昇して株価急落を招くきっかけとなった平均時給の上昇率が今回は鈍化したため、投資家の間に安心感が広がりました。
このため幅広い銘柄に買い注文が集まりダウ平均株価は、前日より440ドル53セント高い2万5335ドル74セントで取り引きを終えました。
またIT企業が多く上場するナスダック市場の株価指数も前日より132.86ポイント高い7560.81ポイントで取り引きを終えて、ことし1月下旬以来およそ1か月半ぶりに最高値を更新しました。
市場関係者は「平均時給の伸びが市場の予想を下回り、物価が上昇するペースが緩やかになるとして投資家の警戒感が和らいだ。また、朝鮮半島情勢に対する懸念が後退したという受け止めが広がったことも株価を押し上げた」と話しています。
-- NHK NEWS WEB