山口県岩国市の酒造メーカーが製造し、海外でも人気が高まっている日本酒「獺祭(だっさい)」1本に、虫が混入しているのが見つかり、メーカーは、同じ日に製造された9300本余りの自主回収を始めました。
自主回収の対象は、『純米大吟醸「獺祭」3割9分720ミリリットル』のことし10月6日に製造した9300本余りで、商品ラベルの下側に「16・10・D」と記載されています。
製造した旭酒造によりますと、今月20日、卸会社から「異物が入っている」との連絡があり、調べたところ、瓶の中から虫が見つかったということです。虫が入った原因は特定できていませんが、旭酒造は日本酒を瓶に詰めて、栓をするまでの間に混入したと考えられるとしています。今のところ健康被害の連絡は入っていないということです。
旭酒造は自主回収の対象商品を、送料着払いで岩国市の本社に送れば、代金を払い戻すことにしています。獺祭はここ数年、国内だけでなく海外でも人気が高まっている日本酒です。旭酒造の桜井一宏社長は「今後、このような混入でご迷惑をおかけるすることがないよう、再発防止に徹底して取り組んでいきたい」とするコメントを出しました。
-- NHK NEWS WEB