血液製剤の製造をめぐって、業務停止処分を受けた熊本市の「化血研」が事業を譲渡することが正式に決まりました。東京の製薬会社や地元の企業連合、それに熊本県が出資する会社が事業を引き継ぐことになります。
熊本市にある血液製剤などのメーカー「化血研」=「化学及血清療法研究所」は、国の承認とは異なる方法で血液製剤を製造したうえ、組織的に隠蔽を図っていたことが明らかになり、おととし、110日間の業務停止処分を受け、国から組織の抜本的な見直しを求められていました。
化血研は13日、評議員会と理事会を開き、事業を引き継ぐ新しい会社を設立し、東京の製薬会社「Meiji Seikaファルマ」と親会社の「明治ホールディングス」が合わせて49%。肥後銀行など地元の企業連合が49%。そして熊本県が2%買い取ることを正式に決め、企業連合や県と株式譲渡の契約を結びました。
新会社は役員の過半数を明治側が占めるため明治ホールディングスの連結子会社になります。
新会社の名前は熊本と明治の頭文字から「KMバイオロジクス」とつけられことし7月から事業を始める見通しです。
-- NHK NEWS WEB