経営の低迷が続く家具販売大手の「大塚家具」は、大型店の展示スペースをイベントホールに改修して貸し出すなど店舗運営を効率化し、業績の改善を図ることになりました。
大塚家具は、経営方針をめぐって創業家の親子が対立した影響などで、来店客の減少が続き去年の決算が上場以来最大となる72億円余りの赤字に陥りました。こうした中、大塚家具は、店舗運営を効率化し業績の改善を図ることになりました。
具体的には、売り場を縮小するなどして生まれたスペースを改修して使うこととし、14日から東京・新宿区にある大型店の1つのフロアをイベントホールとして貸し出します。
およそ1200平方メートルあるこのフロアは、これまで商品の展示スペースなどとして使っていましたが、今後は、コンサートやパーティーなどに利用してもらいます。
大塚家具では、ほかの店舗についても提携している貸し会議室の運営会社とともに、一部のフロアをさまざまな用途に利用できるよう改修して企業などに貸し出し、集客につなげたいとしています。
大塚家具の大塚久美子社長は、「遊休スペースを有効活用するとともに、これまで店に来ていなかった若い人たちに来てもらえるきっかけにしたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB