日本レスリング協会の幹部が伊調馨選手に嫌がらせしているとする告発状が内閣府に送られた問題で、伊調選手が14日、コメントを発表し、内閣府からの聞き取りを受けたことにみずから言及しましたが、詳しい内容には触れませんでした。
この問題は、オリンピック4連覇を果たした伊調選手や指導するコーチが栄和人強化本部長など日本レスリング協会の幹部から嫌がらせを受けているとして、ことし1月、内閣府に告発状が送られたものです。
栄強化本部長は告発の内容を否定し、伊調選手も告発状には関わっていないとするコメントを出しています。内閣府は、今週から関係者への聞き取りを始め、13日、伊調選手への聞き取りを初めて行いました。
これについて伊調選手は14日、所属する企業を通じてコメントを発表し、内閣府からの聞き取りを受けたことに言及したうえで「自分の認識している事実をご説明いたしました」と述べ、詳しい内容には触れませんでした。
この問題で伊調選手がコメントするのは2回目で、「皆様にご心配をおかけしておりますが温かい言葉を多数いただきありがとうございます」と感謝の言葉を述べましたが、嫌がらせを受けたかどうかについては今回も明言しませんでした。
伊調選手は、レスリング協会の第三者委員による調査にも応じる姿勢を示したうえで「各調査機関の判断を待ちたい」と述べ、内閣府やレスリング協会の対応を見守る姿勢を強調しました。
-- NHK NEWS WEB