神戸製鋼所が製品の検査データを改ざんしていた問題で、アメリカの消費者がデータが改ざんされた部品が使われた車の転売価格が下がり損失を受けたなどとして、会社に対し損害賠償を求める訴訟の手続きを始めたことがわかりました。
神戸製鋼の発表によりますと、アメリカの消費者2人が今月5日、カリフォルニア州にある裁判所に、神戸製鋼とアメリカの子会社や自動車会社など合わせて9社に対し、損害賠償を求める訴訟の手続きを始めたということです。
消費者2人は、購入した自動車にデータが改ざんされた部品が使われていて車の転売価格が下がり、損失を受けた、などと主張しているということです。
損害賠償を求めている金額は明らかになっていませんが、消費者2人は集団訴訟を検討しているということです。
一連の不正ではカナダでも消費者が同様の訴訟の手続きを始め、今後、大規模な集団訴訟に発展するかどうかが注目されます。
-- NHK NEWS WEB