通信最大手「NTT」のことしの春闘は、グループの主な会社の正社員のベースアップに相当する賃金改善は去年の実績を上回る水準で妥結しましたが、非正規社員については、労働組合が求めていた一律の賃金改善は見送られました。
ことしの春闘で、NTTの労働組合は、月額平均で4000円のベースアップに相当する賃金改善を要求していました。
交渉の結果、グループの主な会社の正社員については、去年の実績を400円上回る月額平均1800円の賃金改善を行うことで妥結しました。
これは月収ベースで見ると、経団連が目標に掲げていた3%の賃上げ水準を下回っていますが、一時金を含めた年収ベースで見ると、3%ちょうどになるということです。
今回の春闘で、労働組合は非正規社員についても4000円の賃金改善を要求していましたが、労使間で折り合いがつかず、一律の賃金改善は見送られることになりました。
一方KDDIは、月額平均6700円のベースアップに相当する賃上げの要求に対し、正社員は1782円、契約社員は1300円の賃上げを行うことで交渉が妥結しました。賃上げの水準は、月収ベースとボーナスを含めた年収ベースのいずれも3%に達していないということです。
-- NHK NEWS WEB