1年の汚れをまとめて洗い落とす年末大掃除ですが、ここ数年、手間のかかる一部の作業を専門の業者に依頼する家庭が増えていて、大手家事代行会社は、「働き方の変化などを背景に、年末の時間を有効に使いながら、自分にあったやり方で大掃除をする傾向が強まっている」と分析しています。
首都圏や近畿などでハウスクリーニングなどのサービスを展開する大手家事代行会社「ベアーズ」によりますと、年末の大掃除に合わせて、レンジ周りや換気扇の掃除など手間のかかる一部の作業の依頼がここ数年で急増しているということです。会社では6年前におよそ3800件だった12月の依頼件数が、今月は1万5000件余りと4倍近くに増えているということです。
掃除の料金は3LDKの部屋全体の場合、十数万円かかるということですが、換気扇の掃除など一部であれば1万円程度で、プロの業者に手伝ってもらいながら大掃除を済ませ、年末の時間を有効に活用しようという人が増えているということです。
また、最近、年末はゆっくりと過ごしたり、旅行に出かけたりして、1月や2月になってから大掃除をするという分散化の傾向も見られるということで、「ベアーズ」の高橋ゆき副社長は、「プロの手を借りて年末の時間を有効に使いながら、自分にあったやり方で大掃除をする傾向が強まっており、働き方の変化などを背景に今後も増えていくのではないか」と分析しています。
-- NHK NEWS WEB