住宅の空き部屋などを有料で貸し出す「民泊」をインターネットで仲介する世界最大手の「エアビーアンドビー」は、民泊のルールを定めた新しい法律に対応して無許可で営業している「違法民泊」を、ことし6月以降はサイトに載せないようにすると発表しました。
「エアビーアンドビー」は、14日都内で記者会見しました。
エアビーアンドビーは、現在国内のおよそ6万2000件の民泊物件の情報をサイトに掲載しています。ただ必要な許可をとった物件なのか無許可のいわゆる「違法民泊」の物件なのかは確認せずに情報を載せています。
しかし、ことし6月15日に施行される新たな法律では、民泊の部屋を貸し出す人は、自治体への届け出が必要になり、エアビーアンドビーのような仲介サイトの運営会社は、無許可の物件を紹介することが禁止されます。
このため会社では、法律に対応するため、物件を自治体に届け出た際に交付される番号を、インターネットで入力することを求め、番号が無い物件はサイトに掲載しないようにするということです。
これによって無許可で営業する「違法民泊」の物件も、サイトに掲載されている今の状況を改める方針です。
会見したエアビーアンドビーグローバル政策担当のクリストファー・レヘイン最高責任者は「利用者が、安心して使えるようにしたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB