高齢ドライバーによる事故が相次ぐ中、国土交通省は自動車の自動ブレーキの性能を評価する基準を新たに設け、基準を満たした車を認定する制度を来月から始めることを決めました。
高齢ドライバーによる急発進などの事故が相次ぐ中、衝突を防いだり被害を軽減したりする自動ブレーキの技術に期待が寄せられていますが、その性能はメーカーや車種によってばらつきがあります。
このため、国土交通省は各メーカーの自動ブレーキの性能を評価する統一の基準を初めて策定しました。
新たな基準では、前方に止まっている車に時速50キロで接近した場合、自動ブレーキによって衝突時の速度が時速20キロ以下になることや、前方の車が時速20キロで走行している場合には衝突を確実に回避することを求めています。
また、自動ブレーキが作動する0.8秒前までに警報を鳴らし、ドライバーに注意喚起する機能を備えていることも求めています。
そのうえで、国土交通省は基準を満たした自動ブレーキを搭載した車を認定する制度を来月から始めることを決めました。
さらに数年後を目標に、すべての自動ブレーキについて、基準への適合を義務づける方針で、自動ブレーキの普及によって安全性の向上を図りたい考えです。
-- NHK NEWS WEB