ネット通販に押されて去年経営破綻したアメリカの大手おもちゃ販売チェーンのトイザらスは、再建が困難になったとしてアメリカ国内すべての700店舗余を閉鎖することになりました。
アメリカの大手おもちゃ販売チェーントイザらスは15日、経営再建を断念し、アメリカで営業している735店舗すべてを閉鎖する方針を発表しました。
トイザらスは去年9月、経営不振から日本の民事再生法にあたる連邦破産法11条の適用を申請したあと、採算が悪い店舗を閉鎖し経営の立て直しを図ってきましたが、これを断念したものです。
1948年に創業したトイザらスは広い売り場に大量のおもちゃを取りそろえ、家族で買い物が楽しめる場所として親しまれてきましたが、ウォルマート・ストアーズなどとの値下げ競争や、最近はアマゾン・ドット・コムをはじめとするネット通販に押されて、売り上げの減少が続いていました。
アメリカではおととし大手スポーツ用品店のスポーツオーソリティが経営破たんしたほか、メイシーズやシアーズなど大手デパートが大量の店舗閉鎖を進めていて、ネット通販以外の小売企業の苦境が鮮明になっています。
-- NHK NEWS WEB