現金を使わないキャッシュレスが広がるなか「みずほ銀行」は福島県の「東邦銀行」とともに「QRコード」を読み取るだけで代金の支払いができる新たなサービスの実証実験を来月から始めることになりました。
発表によりますと、「みずほ銀行」は、福島市に本店のある「東邦銀行」とともに、福島県内の一部の地域でスマートフォンを使った「QRコード決済」の実証実験を来月から始めます。
みずほ銀行か東邦銀行の口座を持っている地元の住民らが対象で、専用のアプリをダウンロードし事前に入金しておけば、店で表示される「QRコード」を読み取るだけで代金の支払いができます。
サービスはまず、東京電力福島第一原子力発電所の食堂やコンビニで始め、その後、富岡町など浜通り地域で利用できる店を広げていくとしています。
福島県庁で開かれた記者会見でみずほフィナンシャルグループの佐藤康博社長は「日本は先進国の中で現金の使用比率が突出して高いが、キャッシュレスのサービスがとりわけ、お年寄りの方たちにどこまで受け入れられるかなどを見極めていきたい」と述べました。
また、東邦銀行の北村清士頭取は「今回のサービスはATMなどが少ない過疎地の方々に役立つものになると思う」と述べました。
「QRコード決済」は中国で爆発的に普及していて、銀行に先駆けて楽天、LINE、NTTドコモといったIT企業が相次いで参入するなか現金志向の根強い日本で今後、どこまで広がっていくのか注目されます。
-- NHK NEWS WEB