おととし、埼玉県の秩父警察署の地域課長が自殺したのは、当時の署長によるパワーハラスメントが原因だとして、民間企業の労災にあたる公務災害に認定されたことがわかりました。
おととし7月、埼玉県の秩父警察署の地域課長を務める50代の男性警部が、自宅で自殺しているのが見つかりました。
埼玉県警によりますと、課長は仕事の悩みなどを記した遺書を残していたということで、遺族は民間企業の労災にあたる公務災害として認定するよう「地方公務員災害補償基金埼玉県支部」に申請していました。
その結果、課長が自殺したのは、当時の秩父警察署長で50代の男性警視のパワハラが原因だとして、16日までに公務災害に認定されたということです。
この元署長はおととし10月、パワハラが課長の自殺につながったとして戒告の懲戒処分を受け、依願退職しています。
自殺が公務災害と認定されたことについて、埼玉県警の丹下浩之警務課長は「亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、この事案を教訓として再発防止の徹底に努めます」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB