森友学園に関する決裁文書を財務省が書き換えたことに対する抗議活動は、16日も国会議事堂周辺で行われ、参加者たちは佐川前国税庁長官の国会招致で、書き換えの背景に政治的圧力がなかったのか明らかにするよう訴えました。
財務省による決済文書の書き換え問題を受けた国会議事堂前での抗議活動は、財務省が書き換えを認めた今月12日以降、連日行われていて、週末の16日も雨が降る中、主催者の発表でおよそ2000人が集まりました。
参加者たちは「国有財産を私物化するな」とか「安倍首相の責任重大」などとシュプレヒコールを上げながら、今後、行われる見通しの佐川前国税庁長官の国会招致で、書き換えの背景に政治的圧力がなかったのか明らかにするよう訴えました。
埼玉県から参加した26歳の団体職員の女性は「国会での政府の答弁は国民をごまかそうとしているようにしか聞こえない。佐川氏のせいにして終わらせずに、真実を明らかにしてほしい」と話していました。
また、川崎市の27歳の会社員の男性は「国民に誤った情報を示した状態で行われた選挙で選ばれた政権に正当性があるのか疑問だ。問題がうやむやにならないよう、寒い中でもたくさんの人が厳しい目で見続けているぞということを政権に訴えかけたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB