河野外務大臣は、訪問先のアメリカ・ワシントンでライトハイザー通商代表と会談し、トランプ政権が発動を決めた鉄鋼製品などに高い関税を課す輸入制限措置について、日本を対象から外すよう求めましたが、アメリカ側は明確に回答しませんでした。
アメリカのワシントンを訪れている河野外務大臣は、日本時間の16日午前、ライトハイザー通商代表と会談しました。
この中で河野大臣は、トランプ大統領が発動を決めた鉄鋼製品などに高い関税を課すアメリカの輸入制限措置について、「日本からの鉄鋼やアルミニウムは、アメリカの安全保障に悪影響を与えるものではない。今回の措置が日本企業や世界の貿易全体に及ぼす影響は大きい」と懸念を伝え、日本を対象から外すよう求めました。
外務省によりますと、ライトハイザー通商代表は明確に回答しなかったということです。今回の措置をめぐってトランプ大統領は、オーストラリアやカナダなど一部の国を対象から外す意向を示していますが、どのような基準で対象から外すのかは説明していません。
-- NHK NEWS WEB