ピョンチャンパラリンピックはチケットの販売枚数が34万枚以上となり、冬の大会では史上最多となりましたが、競技会場によっては空席も目立ち、東京大会に向けて課題が残りました。
今大会のチケットの販売枚数は、前回のソチ大会を8%ほど上回るおよそ34万3000枚と冬の大会で史上最多となり、大会組織委員会のイ・ヒボム会長は、18日に開かれた記者会見で「多くの人がチケットを手にすることができた。障害者スポーツへの意識と理解を発展させ、強いレガシーを残すことができた」と大会を振り返りました。
組織委員会によりますと、当初は客足が鈍るのではないかと懸念されていたことなどから、大会前に用意された28万枚のチケットのうち、およそ17万枚を自治体や学校、それに企業など団体向けに販売したということです。
しかし、大会が開幕するとパラリンピックへの関心が高まってチケットを求める人が増えチケットが不足しました。
このため、組織委員会は急きょ、関係者席などの一部を一般の観客席に変更するとともに、立ち見席も設けてチケットを販売しました。
ただ屋外の競技では空席が目立つ会場もあり、団体向けなどにチケットは売れたものの、実際には観客が会場まで足を運んでいないケースも見られ、東京大会へ課題が残りました。
-- NHK NEWS WEB