18日夜、兵庫県明石市の沖で乗客乗員およそ500人が乗ったフェリーが高さ10メートル余りのブイと接触しました。乗っていた人にけがはありませんが、フェリーは13時間以上たった今も停泊したままで、運航再開の見通しは立っていません。
神戸海上保安部によりますと18日夜7時半ごろ、兵庫県明石市の沖およそ6キロの明石海峡の近くで、「名門大洋フェリー」が運航する「フェリーふくおか2」が浅瀬を示すブイに接触しました。
ブイは高さが10メートル余り、重さ8トンで、フェリーには乗客乗員合わせて509人が乗っていましたが、けがはありませんでした。
海上保安部によりますとフェリーは18日の午後5時に大阪南港を出港し、19日午前5時半に北九州市の新門司港に到着する予定でしたが、急病の患者が出て救助に来た巡視艇に移動させる際に、フェリーが潮に流されたと見られるということです。
海上保安部によりますと、接触したブイの行方がわからなくなっていて、スクリューなどに絡まっているおそれがあるため、今後、運航会社が海中の状況を確認するということです。
このため、フェリーは13時間以上たった今も現場に停泊したままで、運航再開の見通しは立っていないということです。
-- NHK NEWS WEB