南米コロンビアでブラジルのプロサッカーチームの選手などを乗せた旅客機が墜落した事故について、コロンビアの航空当局は中間報告を発表し、パイロットが必要な燃料補給を行わなかったなど人為的なミスが重なったことで起きたとの見方を示しました。
先月28日、ブラジル1部リーグのプロサッカーチーム、「シャペコエンセ」の選手などを乗せた旅客機がコロンビア中部の山岳地帯に墜落し、選手19人を含む合わせて71人が死亡しました。
この事故について、コロンビアの航空当局は、26日、記者会見を行い、専門家が行った調査の中間報告を発表しました。それによりますと、旅客機のパイロットが必要な燃料の補給を行わなかった上、燃料不足でエンジンに不具合が出たにもかかわらず報告が遅れ適切な措置がとれなかったことが事故の直接の原因だったと指摘しています。さらに、旅客機は積載量が制限を超えていたほか、飛行計画も出発地のボリビアの航空当局が通常ならば許可しないようなものだったとして、事故は、人為的なミスが重なったことで起きたとの見方を示しました。
また事故の責任については、旅客機のパイロットと、旅客機を運営していたボリビアの航空会社、それに飛行計画を許可したボリビアの航空当局にそれぞれあるとの見解を示しました。コロンビアの航空当局は、引き続き調査を行い、来年4月に最終報告を出すことにしています。
-- NHK NEWS WEB