アメリカで配車大手ウーバーの自動運転の車が実験中に歩行者をはねて死亡させる事故が起きたことを受けて、トヨタ自動車は、アメリカで行っている自動運転の公道実験を、一時中止することを明らかにしました。
この事故は、今月18日深夜、アメリカ西部のアリゾナ州で配車大手のウーバーが自動運転の車を公道で走らせる実験を行っていたところ、この車が歩行者をはねて死亡させたものです。
これを受けてウーバーは、アメリカ各地で行っていた公道での自動運転の走行実験をいったん中止することを決めましたが、アメリカにあるトヨタの子会社、「トヨタ・リサーチ・インスティテュート」もカリフォルニア州などで行っている公道での実験を一時中止することを明らかにしました。
その理由についてトヨタは、「今回の死亡事故が自動運転の実験を行うドライバーに与える心理的な影響を考慮したため」と説明しています。
今回の事故をめぐっては、アメリカのNTSB=国家運輸安全委員会が原因の調査に乗り出していて、各社の間で加速していた自動運転の車の開発にも影響が出始めています。
-- NHK NEWS WEB