江戸時代の町並みが残る栃木県栃木市で、インターネットのブログで旅行情報を紹介している外国人などを招き、地元の魅力を発信してもらおうという観光ツアーが行われました。
このツアーは栃木市が初めて企画し、インターネットのブログなどで旅行の情報を発信しているアメリカや中国の人たち、それに海外の旅行会社のスタッフなどおよそ30人が招かれました。
一行は、江戸時代の町並が残る市中心部の観光館を訪れ、ちょうちんに筆や鉛筆で漢字を書く体験をしました。また、浮世絵の重ね刷りの体験では、参加者は版画に紙をのせて市内に残る古い町並みを刷り上げ、完成した作品を写真に収めていました。
参加したアメリカ人の男性は「初めての体験で、とても楽しかったです。栃木市には歴史があり、いろいろな体験ができることをSNSで紹介したい」と話していました。
県によりますと、おととし1年間に栃木市内に宿泊した外国人観光客はおよそ300人で、外国人観光客をどう呼び込むかが課題となっています。
栃木市総合政策課の鈴木邦彦副主幹は「栃木市で貴重な体験をできるということが外国人に知られていないので、SNSなどで効果的なPRがしたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB