金融庁は香港に本社をおく世界有数の仮想通貨の交換会社に対し、無登録で国内向けに営業していたとして、法律に基づく警告を出す方針を固めました。
関係者によりますと、この会社は香港に本社をおき、100種類以上の仮想通貨を取り扱う世界有数の交換会社「バイナンス」です。
「バイナンス」は無登録にもかかわらず、一時、日本語のホームページを設けるなどして、国内向けに営業していたということです。
また、口座を開設する際の本人確認が十分でないなど、顧客保護の体制にも問題があるということで、金融庁は会社に対し、近く、改正資金決済法に基づく警告を出す方針を固めました。
国内では仮想通貨の交換会社は登録制になっていて、金融庁が無登録の海外の会社に警告を出すのはマカオの業者に続いて2件目となります。
仮想通貨をめぐっては、不正アクセスによる巨額流出や犯罪で得た利益を隠すマネーロンダリングへの悪用など、世界各国で問題が相次いでいて、金融庁は無登録の業者を利用しないよう呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB