ことしも残すところあとわずかとなり、開業から60年になる大阪のシンボル、通天閣で、恒例のえとの引き継ぎ式が行われました。
えとの引き継ぎ式は、昭和31年に現在の通天閣が開業してから毎年、年末に行われています。
27日は、会場に、ことしのえとのサル3匹と来年のえとのニワトリ2羽が登場し、対面しました。
はじめに、通天閣を運営する会社の西上雅章社長がサルを肩に乗せ、「ことしも反省材料にことキャキャない(こと欠かない)年になりました。地震に、高齢者の運転に、薬物乱用。国民的アイドルグループの解散騒動と、気持ちがくサル(腐る)年でした。みんなモンキー(文句)言わんといて!」と、だじゃれを交えた口上で1年を振り返りました。
これに対し、ことし歌舞伎の大名跡を襲名した歌舞伎俳優の中村芝翫さんが「飛ぶ鳥を落とす勢いで、幸福と繁栄をトリ(取り)込み、世の中が色トリドリ(とりどり)の幸せにうっトリ(うっとり)包まれるように。日本の元気をトリ(取り)返すぞ!」と、トリにちなんだ口上で来年の抱負を述べました。
親子3人で訪れた7歳の女の子は「ことしは小学校に入学でき、よかったです。来年も楽しい年にしたいです」と話していました。
-- NHK NEWS WEB