ＬＣＣ＝格安航空会社の利用が伸びる中、「ＡＮＡホールディングス」は傘下の「ピーチ・アビエーション」と「バニラ・エア」を２年後をめどに統合させて経営基盤を強化し、市場の成長が見込めるアジア路線を拡大していくことになりました。
これは３社のトップが２２日、都内で記者会見を開き明らかにしました。
それによりますと、関西空港が拠点のピーチ・アビエーションが、成田空港を拠点とするバニラ・エアを吸収する形で２年後の２０２０年３月末をめどに経営統合します。
ＡＮＡホールディングスは、傘下にある両社を統合することで機材の運用や整備を共同で行うなどして経営基盤を強化し、市場の成長が見込めるアジア路線を拡大していくとしています。
両社の売り上げ高を合わせるとおよそ７６０億円でＬＣＣとして国内首位となり、ＡＮＡは３年後の２０２１年３月末には新会社の売上高を１５００億円に倍増したいとしています。
記者会見でピーチ・アビエーションの井上慎一社長は「東京オリンピック・パラリンピックを控え、海外のＬＣＣの参入など競争環境は激化している。今後、首都圏の市場を取り込んでいくだけでなく、海外の中距離路線も強化してアジアのリーディングＬＣＣを目指していきたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB
