進学や就職のシーズンを前に、新生活に備えて家電を買う機会が増える一方で誤った使い方による事故が相次いでいることから、製品事故を調査するNITE=製品評価技術基盤機構は正しい使い方をよく確認するよう呼びかけています。
経済産業省によりますと、新生活の準備を始める3月は家電を買う人が多く、全国の量販店の去年3月の販売額はおよそ1500億円とボーナスの時期にあたる7月や12月などに次ぐ規模となっています。
一方でNITEによりますと、電子レンジやドライヤー、それに洗濯機の事故は平成28年度までの5年間に453件報告されていて、このうち141件は誤った使い方が事故につながっていました。
多いものでは電子レンジの掃除を怠ったため汚れから発火したり、ドライヤーの電源コードをねじれた状態で使ったため断線して火災になったりしたほか、油がついた衣類を乾燥機にかけて放置したため発火したケースもあったということです。
NITEは「新生活にともなって新しい家電を使う際には取扱説明書をよく確認し、異常があった場合はすぐに使うのをやめてメーカーや販売店に相談し、点検を受けてほしい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB