「不要品を買い取る」と言って自宅を訪問し、貴金属など客が希望していないものを強引に買い取っていたとして、消費者庁は札幌市の会社に対し、勧誘や契約などの業務を3か月間停止するよう命じました。
業務停止命令を受けたのはいずれも札幌市にある「リアライズ」と「ROUNDTWO」です。
消費者庁によりますと、これら2社は事実上は1つの業者として北海道や関東、九州で不要品の買い取りを行っていますが、本当の社名を名乗らずに電話で不要品の買い取りを持ちかけて自宅を訪問し、客が希望していない貴金属などを強引に買い取るいわゆる「押し買い」を行っていたということです。
さらに、クーリングオフの期間中は品物の引き渡しを拒むことができますが、こうしたことも告げていなかったということです。
このため消費者庁は、こうした行為が特定商取引法に違反するとして、23日から3か月間、勧誘や契約などの業務を停止するよう命じました。
各地の消費生活センターには、この会社に関する相談が3年余りで164件寄せられ、このうちの7割を60歳以上が占めているということで、消費者庁は「不要品以外のものを売るよう要求されても応じないことが大切です。困ったことがあれば消費者ホットラインに相談してほしい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB