23日のニューヨーク株式市場は、アメリカと中国の貿易摩擦が激しくなることへの懸念などから売り注文が膨らみ、ダウ平均株価は400ドル以上値下がりして、ことしの最安値を更新しました。
23日のニューヨーク株式市場は、前日値下がりした銘柄を買い戻す動きが出て、ダウ平均株価は一時、前日より150ドル値上がりしましたが、次第にアメリカと中国の貿易摩擦が激しくなることへの懸念や、トランプ政権の政策運営の不透明感から売り注文が膨らみました。
その結果、ダウ平均株価は前日より424ドル69セント安い、2万3533ドル20セントで取り引きを終え、アメリカの長期金利の急上昇をきっかけに株価が急落した先月8日の終値を下回り、ことしの最安値を更新しました。
市場関係者は「輸入制限措置の発動を決めたアメリカに対し、中国も対抗措置を準備していると発表し、両国の応酬がエスカレートすることへの懸念が強まっている。また、トランプ政権から次々と要人が解任され、政策運営の不透明感が増していることも売り注文に拍車をかけた」と話しています。
-- NHK NEWS WEB