フォークソングの聖地として親しまれ、25日に一般向けの営業を終了した静岡県掛川市の複合リゾート施設「つま恋」について、親会社のヤマハは、神戸市のホテル運営会社に譲渡することが決まったと発表しました。今後も「つま恋」の名称を残して営業を続けることなどで合意したということです。
静岡県掛川市にある「つま恋」は、ホテルや野外のコンサート場などを備えた複合リゾート施設として昭和49年にオープンし、フォークソングの聖地として親しまれてきましたが、老朽化やレジャーの多様化などで赤字が続いたため、25日に一般向けの営業を終えました。
親会社のヤマハは、施設などの譲渡先の選定を進めていましたが、27日、神戸市に本社があるホテル運営会社、ホテルマネージメントインターナショナルに譲渡することが決まったと発表しました。
ヤマハと運営会社によりますと、今後も「つま恋」の名称を残して営業を続けることや、施設を一括して譲渡し野外のコンサート場なども原則として存続させることなどで合意したということです。
また、運営会社は、希望する従業員は継続して雇用する方向で準備を進めるとしています。
譲渡先が決まったことについて、ヤマハの中田卓也社長は「詳細な交渉はこれからだが、愛され続ける施設として『つま恋』の資産を引き継いでいただきたい」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB