世界最大の交流サイトを運営するフェイスブックの利用者の個人データが不正に第三者のデータ分析会社に渡った問題で、アメリカの議会下院はマーク・ザッカーバーグCEOに対して議会証言に応じるよう求める書簡を送りました。
この問題は、フェイスブックの利用者を対象に調査を行っていたイギリスの大学の心理学の教授が2013年、クイズ形式で性格を判断するアプリを開発し、およそ30万人がアプリをダウンロードして自分だけでなく友人の個人データも提供し、その情報がイギリスに本社がある第三者のデータ分析会社「ケンブリッジ・アナリティカ」に不正に渡ったというものです。
その結果、5000万人以上の個人の好みや行動パターンが流出し、そのデータがおととしのアメリカ大統領選挙でトランプ陣営の選挙対策に使われたと報じられています。
これについて議会下院で消費者保護政策などを管轄する委員会は23日、ザッカーバーグCEOに書簡を送り、今回の問題について近く開かれる公聴会で証言するよう求めました。
ザッカーバーグCEOは21日、CNNテレビに対して「それが正しいことであれば喜んで議会に出席して証言する」と述べており、フェイスブックに対する不信感が広がっていることを踏まえ証言に応じるものとみられます。
-- NHK NEWS WEB