強い毒を持つ「ヒアリ」が出すにおいを嗅ぎ分け、台湾の空港でさがし出す活動を行っている犬が、鹿児島市で開かれた学会で活動の様子を実演し、訓練した企業が日本での活用を呼びかけました。
実演を行ったのは、台湾でヒアリを見つけ出す活動を行っている犬のうち、4歳のメスのビーグル犬、「フェイフェイ」と「カビ」の2頭です。
強い毒を持つ南米原産のヒアリの駆除を行う台湾の企業が、ヒアリが出すわずかなにおいを嗅ぎ分けるよう特別な訓練を行い、台湾の空港でヒアリや巣をさがし出す活動を行っています。
26日、鹿児島市の鹿児島大学で開かれた昆虫に関する学会で紹介され、並べられた6つの缶に鼻を近づけて確かめ、ヒアリのにおいがすると横に座って知らせる実演を行いました。
環境省によりますと、ヒアリは去年5月に国内で初めて発見されてからこれまでに12の都府県で見つかっていますが、国内でヒアリの探知犬が導入された例はないということです。
訓練を行った企業の担当者、林彦宏さんは「探知犬を使えばほかの方法よりも早く見つけることができます。暖かくなるとヒアリの活動が活発になるので、日本でも探知犬を活用してもらいたい」と呼びかけていました。
-- NHK NEWS WEB