ことし、映画で注目を集めた「ゴジラ」にゆかりがある伊豆大島で、新たな観光名所にしようと進められていた巨大なゴジラの像を造る計画について、大島町は2億円近い費用などに対して、多くの反対署名が集まったことなどを受けて撤回しました。
伊豆大島はゴジラが島にある三原山の噴火口から復活した設定になるなど、ゴジラにゆかりがあり、大島町は新たな観光名所にしようと、島内に高さ11メートルの巨大なゴジラの像を造る計画を進めていました。
しかし、町議会で可決された、およそ1億9000万円の事業費に対し、住民の一部から「高い費用に見合う効果があるかどうか不明だ」などと反対の声が上がり、町によりますと、26日までに2400人の署名が集まったということです。
大島町ではこうした状況に、ゴジラの配給会社側から計画の見直しの申し入れがあったことなども踏まえ、このほど計画を撤回しました。
大島町の三辻利弘町長は「町の経済成長を図る1つのチャンスを失ってしまうとともに、子どもたちの夢も奪ってしまい、おわび申し上げます」と話しています。
-- NHK NEWS WEB