都内の業者が、裏付けがないにもかかわらず、「体が引き締まる」などと効果をうたって下着などを販売していたのは不当な表示に当たるとして、東京都は景品表示法に基づき再発防止を命じる措置命令を出しました。
不当な表示を行っていたのは、東京・渋谷区の通信販売業者、「ギミックパターン」です。
都によりますと、この業者は、おととしからインターネットを通じて、「体が引き締まる」とか「脚が細くなる」などとして、下着やストッキング、石けんなど5種類の商品を販売していました。
都が広告の内容について業者に問い合わせた結果、痩せることなどの効果を裏付ける根拠は示されなかったということです。また、商品の販売価格についても、「通常価格」などと実績のない価格を表示して、実際の販売価格を割安に見せていたということです。
このため、都は、不当な表示に当たるとして、26日、景品表示法に基づき再発防止を命じる措置命令を都として初めて行いました。都に対し、この業者は「ホームページの制作会社が作った広告をそのまま載せてしまった。今後は気をつけたい」と話しているということです。
都によりますと、商品の売り上げは22億円に上ると見られ、今後、この業者は消費者庁から課徴金が課される見通しです。
-- NHK NEWS WEB