都市部での二酸化炭素の排出削減を目指し、住宅だけでなく商業施設や研究施設などを集めて再生可能エネルギーを活用する新しい複合型のスマートシティが、横浜市に完成しました。
横浜市港北区に完成した新しいスマートシティは、大手電機メーカーの「パナソニック」などが工場の跡地に整備したものです。
スマートシティは、最新の技術を活用して街全体で電力などのエネルギーの効率化を進めるもので、今回つくられた街では都市部での二酸化炭素の排出削減を進めようと、およそ3.8ヘクタールの敷地に、住宅のほか商業施設や学生寮それにIT大手「アップル」の研究開発施設も集められています。
太陽光発電パネルや大容量のバッテリー、それにガスを燃料にした自家発電設備などを活用し、街全体で消費する電力の30%程度を賄うことを目指すとしています。
さらに、町の中には水素ステーションも設けられ、走行中に二酸化炭素を排出しない燃料電池車を使ったカーシェアリングのサービスも予定されています。
パナソニックの井戸正弘執行役員は「水素をエネルギーに取り入れることで、街全体に新しいエネルギーの体系を作りたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB