中国の北京に26日に到着した、北朝鮮の要人を乗せたと見られる列車は27日午後、北京の駅を出発し、帰国の途に就いた可能性があります。外交関係者の間では、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長か、妹のキム・ヨジョン(金与正)氏が、中国の習近平国家主席と会談を行ったのではないかという見方が出ています。
中国の北京では26日、北朝鮮から要人を乗せたと見られる列車が到着すると、中心部で厳戒態勢が敷かれ、夜には警備当局の白バイ隊に先導された黒塗りの車列が人民大会堂から釣魚台迎賓館に移動しました。
一夜明けた27日も厳戒態勢が続き、午前中には釣魚台迎賓館から十数台の黒塗りの車列がパトカーを伴って出発し、ハイテク企業や大学などが集まる中関村という地区を通過したのが確認されました。
そして、日本時間の午後4時ごろ、車列が北京の駅に到着したあと、北朝鮮の要人を乗せたと見られる列車が中朝国境のある東に向けて出発し、北京での2日間にわたる日程を終えて、帰国の途に就いた可能性があります。
両国の国営メディアは依然として、北朝鮮の要人の中国訪問について伝えていませんが、外交関係者の間では、3週間にわたって動静報道が途絶えているキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長か、キム委員長の妹で、先月、特使として韓国を訪れたばかりのキム・ヨジョン氏が、中国の習近平国家主席と会談を行ったのではないかという見方が出ています。
-- NHK NEWS WEB