東南アジア最大規模となるタイのモーターショーが、28日の開会を前に報道陣に公開され、中国の電気自動車メーカー最大手、「BYD」が初出展するなど、日本車のシェアが高いタイでもエコカーの分野で競争が激しくなりそうです。
バンコク近郊で28日から始まるモーターショーには、日本や欧米などから30社を超える自動車メーカーが出展し、27日、報道陣に公開されました。
EVシフトの動きが世界で強まる中、エンジンの車が主流のタイでも、電気自動車や短距離なら電気だけで走れるプラグインハイブリッド車の展示が増えています。
このうち、初めての参加となる中国の電気自動車メーカー最大手、「BYD」は1回の充電で350キロ走行できるSUV=多目的スポーツ車を展示しているほか、韓国のヒョンデ自動車も新たに発売する電気自動車を出展しています。
BYDのタイの販売責任者は「タイは東南アジアにおける潜在力の高い市場だ」と述べ、販売拡大に期待を示しました。
これに対し、日本の大手メーカーの多くはエコカーの分野ではハイブリッド車に力を入れていますが、日本企業でもベンチャーの「FOMM」が予約販売を開始した小型の電気自動車を出展しています。
タイは日本車が80%以上のシェアを占める市場ですが、エコカーをめぐって、電動化で攻勢をかける外国メーカーなどとの競争が激しくなりそうです。
-- NHK NEWS WEB