金融大手のみずほフィナンシャルグループと三井住友トラスト・ホールディングスは、傘下にある年金資産の管理などを専門に行う銀行をことし10月に経営統合することで最終合意しました。顧客から預かる信託財産は合わせておよそ420兆円に上り、国内最大となります。
みずほフィナンシャルグループと三井住友トラスト・ホールディングスは、生命保険会社や年金基金などの機関投資家から株式や債券などの資産を預かって管理したり売買に伴う手続きを行ったりする傘下の「資産管理銀行」の統合に向け協議を進めてきました。
その結果、2つの資産管理銀行を経営統合することで最終合意しました。
統合するのは、みずほ傘下の「資産管理サービス信託銀行」と三井住友トラスト傘下の「日本トラスティ・サービス信託銀行」で、ことし10月に持ち株会社の「JTCホールディングス」を新たに設立して2つの銀行を子会社化します。
新会社では三井住友トラストが33%を、みずほが27%の株式を保有するということです。
顧客から預かる信託財産は去年末の時点でおよそ420兆円に上り、国内最大となります。
両社にとって今回の統合は経営の効率化を図る狙いがあり、長引く低金利などで金融機関の経営環境が厳しさを増す中、グループの枠を超えた再編の動きとして注目されます。
-- NHK NEWS WEB