ことしで明治維新から150年となるのに合わせ、ペリー来航の様子を伝える全長15メートルの貴重な絵巻が複製され、来月から横浜市で公開されることになりました。
複製されたのは、神奈川県立公文書館が所蔵する、幕末の画家、春木南溟(なんめい)の「金河奇勝」という絵巻で、アメリカのペリー来航の様子が長さ15メートルにわたって描かれています。
黒船の細部や乗組員の服装まで克明に描かれているのが特徴で貴重な資料とされていますが、これまでは、劣化を防ぐ目的などから部分的にしか公開されず、期間も限られていました。
このため、複合機などの販売を行う会社が社会貢献活動の一環として無償で複製し、29日県立公文書館に寄贈しました。
公文書館の井村浩章館長は「本物と変わらない色合いが再現され、すばらしいです。当時の人の目線で描かれた大変貴重な資料ですので、ぜひ多くの人に見ていただきたいです」と話していました。
絵巻の複製は、横浜市旭区にある神奈川県立公文書館で、来月から開催される明治維新150年の展示会で公開されます。
-- NHK NEWS WEB