動画配信サイトなどを手がける「DMM.com」が販売した液晶ディスプレーについて、映像を滑らかに表示する機能があると宣伝していながら、実際はこうした機能が全く備わっていなかったとして、消費者庁は「DMM.com」とメーカーの「UPQ」に対し、こうした宣伝を行わないよう命じました。
消費者庁によりますと、「DMM.com」は、自社の通販サイトで販売した50インチと65インチの大型液晶ディスプレーについて、映像の1秒間のコマ数を倍に増やして滑らかに表示する「倍速駆動」という機能があると宣伝していました。
ところが、消費者庁が調べたところ、こうした機能は全く備わっていなかったということです。
問題のディスプレーは、ベンチャー企業の「UPQ」が製造し、「DMM.com」と「UPQ」がそれぞれ販売していましたが、消費者庁によりますと、「UPQ」は開発の段階で製品の機能を誤って認識し、「DMM.com」も「UPQ」からの説明をうのみにしていたと話しているということです。
このため、消費者庁は、景品表示法に基づき2社に対して、こうした宣伝を行わないよう命じました。
「DMM.com」は、問題のディスプレーを買った人からの申し出に応じて全額を返金しているということで、「今回の命令を真摯(しんし)に受け止め再発防止に努めてまいります」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB