アメリカで新車販売の頭打ちが指摘される中、ニューヨークで自動車ショーが開幕し、各自動車メーカーは、実績のある主力車を刷新した新型モデルを相次いで発表していて、販売を着実に増やそうという姿勢が目立っています。
ニューヨークで28日に開幕した自動車ショーには、世界の自動車メーカーの40を超えるブランドが参加しています。
このうち、トヨタ自動車は、アメリカで人気が高まっているSUV=多目的スポーツ車の中でも、去年、販売台数でトップだった小型SUVの新型車を発表しました。
従来よりも重心を低くして走行性と燃費性能を高めたということで、アメリカでは年内に、日本では来年春ごろに、それぞれ発売する計画です。
また、ホンダの高級車ブランドのアキュラやSUBARU、そしてドイツのフォルクスワーゲンも、アメリカ市場を意識したSUVを発表したほか、日産自動車は、自社のセダンの中で最も売れている車種の新型モデルを披露しました。
アメリカの新車販売台数は、車を買い替える需要が一巡したことや、価格の上昇を受けて中古車に人気が移っていることなどを背景に、去年、8年ぶりに減少しました。
アメリカで新車販売の頭打ちが指摘される中、今回のモーターショーでは、最先端の技術を競うコンセプトカーよりも、実績のある主力車を刷新して販売を着実に増やそうというメーカーの姿勢が目立っています。
-- NHK NEWS WEB