中国からの投資が相次ぐカンボジアで、さまざまな業種の中国企業が参加した大規模な展示会が開かれ、参加した中国企業からは良好な2国間関係を背景に事業をさらに拡大していきたいという声が多く聞かれました。
この展示会は、カンボジア商業省などが中国からの投資をさらに呼び込もうと首都プノンペンで開いたもので、建設や農業用の機械、電子製品を扱う企業のほか、不動産など、さまざまな分野の中国企業、250社余りが参加し、商品の展示や商談などを行っています。
中国は2010年以降、日本にかわってカンボジアの最大の支援国になり、投資も拡大していて首都プノンペンでは中国資本による巨大なショッピングセンターやオフィスビルなどの建設が相次いでいます。
展示会でも、カンボジア南部でリゾート開発を進める中国企業の担当者が、「今、カンボジアは経済成長を続けていて、中国はその最大の支援国です。わが社のプロジェクトによってカンボジアをさらに発展させたい」と話していました。
中国からカンボジアへの投資額は、これまでに日本円で総額1兆円を超え、こうした投資がカンボジアの高い経済成長を支えています。
中国としては巨大な経済圏構想「一帯一路」の実現に向けてこうした展示会に積極的に関わることで東南アジアでの影響力をさらに拡大していく狙いがあるとみられます。
-- NHK NEWS WEB