去年10月の衆議院選挙で当選した衆議院議員の資産が公開されました。1人当たりの資産の平均は2917万円で、前回・平成26年の選挙のあとの報告に比べて547万円少なく、公開が始まった平成5年以降で最も低くなりました。
今回の資産公開は「国会議員の資産公開法」に基づくもので、去年10月の衆議院選挙で当選した465人が選挙当日の時点で所有していた資産が、本人の届け出によって2日公開されました。
このうち土地と建物は固定資産税の課税標準額で、有価証券は、公社債などが額面で、金銭信託が元本で示されています。NHKは、土地、建物、定期性の預貯金、株式を除く有価証券の4つの項目を集計しました。
それによりますと、衆議院議員465人の1人当たりの資産は、平均で2917万円となっています。前回・平成26年の選挙のあとの平均3464万円と比べて547万円少なく、国会議員の資産公開法に基づいて公開が始まった平成5年以降で最も低くなりました。これはおととし亡くなった自民党の鳩山邦夫元総務大臣の資産が、前回30億円を超え、平均を押し上げていたことも影響しています。
すべての議員の中で資産が最も多かったのは、自民党の神山佐市氏で9億3071万円、次いで、自民党の逢沢一郎氏が5億10万円、自民党の麻生太郎副総理兼財務大臣が4億8682万円などとなっていて、上位10人のうち8人を自民党の議員が占めました。
一方で金額で表示する資産が「ゼロ」と報告した議員が70人となっています。
また56人いる当選1回の議員の平均は2036万円で、前回を668万円上回りました。
議員1人当たりの資産を政党別にみますと、自民党が3735万円、立憲民主党が1946万円、公明党が1088万円、希望の党が1056万円、民進党が2502万円、共産党が526万円、日本維新の会が588万円、自由党が1億903万円、社民党が2468万円となっています。
各党の党首クラスの資産は、自民党総裁の安倍総理大臣が1億396万円、立憲民主党の枝野代表が132万円、希望の党の玉木代表は資産が「ゼロ」、共産党の志位委員長が1148万円、自由党の小沢代表が2億1491万円となっています。公明党の山口代表、民進党の大塚代表、日本維新の会の片山共同代表、社民党の又市党首は、参議院議員のため今回の公開の対象になっていません。
-- NHK NEWS WEB