建設業界の人手不足が深刻化する中、佐賀市の建設会社ではカンボジア出身の技術者を初めて採用し、2日、入社式で辞令が交付されました。
佐賀市の総合建設会社「富士建設」は、人手不足で採用が難しくなっていることを背景に、ことし初めてカンボジア出身の技術者、タッチ・ロッタさん(35)を採用しました。
2日の入社式では山口博秀社長が辞令を交付したあと、「安全第一で協調性に努めながら日本語などを頑張ってください」と呼びかけました。
これに対しロッタさんは「頑張ります。よろしくお願いします」と決意を語り、早速安全講習を受講していました。
ロッタさんはロシアの大学院で土木や建築を学んだということで、今後、会社の寮で生活して日本語を学びながら3年かけて土木工事の監督をする国家資格の取得を目指すということです。
式のあと、山口社長は「新卒者を募集してもなかなか採用できず、外国人にも門戸を開いていかないと企業は存続できないと思います」と話していました。
タッチ・ロッタさんは「将来は日本の技術を持ち帰って会社を作り、日本で学んだ技術を広められるよう頑張りたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB